宝石講習会

「ボイスホビー」ジュエリー講座1回目(07/07/06)

 ボイスホビークラブのジュエリー講座に参加してきました。女性9名に男性3名。男性は有給を取って参加されたのだとか。講師は「クラッシー」の刀根川さん。ヘルプ?でGIAの方がいらっしゃいました。そして、豪華な装本のテキストをもらいました。これだけで3回1200Bの半分くらいは元が取れるのではないでしょうか。宝石の説明だけではなく、お客様とのやりとりも載っていて面白いです。

 まずは各自の自己紹介。宝石には詳しくなくてという方、ダイヤを探している方、宝石学の勉強をしたいという方、スリランカでルースを買った事がある方、参加者は様々です。最初という事で「最初に質問しておきたい事は?」と講師が言うと、あちこちから質問があがりました。

 例えば、ダイヤモンド。女性なら婚約指輪を買う時に色々調べた事でしょう。クラリティがFL・IF・VVS1・VVS2・VS1・VS2・SI1・SI2・I1・I2とあり、カラーがD〜I…まであります。お買い得なのは、クラリティがVS2・SI1で、カラーがF〜H辺り。I1・I2だと肉眼で欠点が見えてしまうので、SI1ぐらいがいいのだとか。

 例えば、オーダー料金。宝石の周りに入れるダイヤが0.01ctsで280B。某店で0.08cts1000Bだったから、少々高いかな。金属が3000B〜16000B、工賃が3000B〜5000B。工賃は日本だと1桁違います。ルースを持っている場合、ネックレスなら工賃3000B+金属チェーン付き5000B、指輪なら工賃4000B+金属4500B+ダイヤ15粒4200Bぐらい。お店に行った時に、他店より高いな〜と思ったけれど、ルースが高いだけかもしれません。

 そして、ルースも見せてもらいました。ルビーとサファイアとエメラルド。150万バーツの最高級品というだけあって、輝きが違う。さっき手持ちのサファイアをルーペで覗いてみたけれど、照りが全然違う。エメラルドも内包物が少なくて煌きが違う。さすが最高級品♪

 いい宝石の見分け方は?という質問もあったけれど、結局は個人個人の第一印象だそうです。資産として宝石を買うのなら宝石学に基づいた色味を選んだ方がいいのだろうけれど、同じルビーでも、ピンクがかった赤が好きな人もいれば、つるんと丸いカボションカットが好きな人もいる。好みの物を買わないと後々使わなくなってしまうので、第一印象を大事にしましょう、との事でした。

 次回も色々なルースを持参してくれるのだとか。楽しみです♪

「ボイスホビー」ジュエリー講座2回目(07/07/13)

 今日は、女性8名に男性1名。最初は「いい石の選び方」からスタート。透明感・煌き・日本では少し薄い色の方が輝く(タイほど日差しが強くないので)。とは言え、やはり大事なのは第一印象。

 例えばサファイア。左から、Royal Blue・Deep Blue・Cornflower Blue・Blue・Light Blue・Violet Blue。右に行く程色が薄くなります。



 宝石学的に価値があるのは、Cornflower Blueより左。でも、Royal Blueは色が濃すぎるので、日本人の好みはDeep BlueかCornflower Blue辺りなのだとか。スリランカでサファイアを買った時に惹かれたのはDeep Blueだったけれど、どうせだからとRoyal Blueを買ったら、やはりお気に入り度はいまいちです。

 ついでに、色々なサファイア。



 続いて、オーダーする時のポイント。好き嫌いなく飽きのこないデザインは、ルースの両側に一粒 or 三粒ずつダイヤを入れたもの。もしくは見える部分だけメレダイヤを入れたもの。地金との組み合わせは、
  • ダイヤ:Pt900 or K18
  • ルビー:K18
  • サファイア:K18WG or Pt900
  • エメラルド:K18
が理想的だとか。カラーセラピーでいうイエローベースかブルーベースか、というところでしょう。でも、青系&金地金という組み合わせでも、洋服にイエローベースを取り入れればおかしくないですよ。

 K18は純度75%の金で、残り25%は銀・銅など。純度100%だとK24となる。ちなみに、日本製はK18、タイ・香港製は18K、イタリア・フランス製は750と刻印されるのだとか。確かに、オーダーした指輪を見たら18K、イタリア製チェーンには750と刻印されていました。

 そして、パヴェ・セッティング(小さな石を石畳のようにセッティングしたもの)について。ポイントは、列を奇数にする事(指輪の真ん中のラインが宝石になるので、見た目が豪華)、幅広の方がゴージャス、ダイヤのパヴェでコストを下げたい場合は石の感覚を空ける(K18WGやPt900の銀色の地金場合、ダイヤの間隔を空けてもそれほど目立たない)。

 さらには、ジュエリー関係の工具と歯科技工の工具は同じだとか(だから歯科技工士は指輪を作れるらしい!)、デザインはやはりイタリア・ヨーロッパ製が素敵だとか(だからクラッシーのジュエリーは比較的お洒落だと思う)、裏話を聞きながら、持ってきてくれたジュエリー鑑賞。

 カラーダイヤもゆっくり見る事ができました。やはりいいお値段しますね〜。ルビーやサファイアの指輪もあり、それほど大きくない石でもデザインにより大きく見えたり、綺麗に見えたりします。さすがプロですね。来週はダイヤの鑑定にチャレンジさせてもらえるのだとか。楽しみです♪

「NOBU」宝石鑑別初級・1回目(08/01/30)

 宝石研磨やシルバージュエリーを作製する卸業者向けのOEM工場を経営する「NOBU」の、宝石鑑別教室に参加する事になりました。まだ生徒さんが少ないという事で、都合のいい曜日に受講できます。初級10回コースは8500B。




 宝石を鑑別する場合、
  • 拡大検査
  • 屈折率の測定
  • 単/複屈折の検査
  • 多色性の確認
  • 比重測定
  • 光の分光検査
  • 蛍光検査
 の7つの基本検査方法があります。今日はまず「ルーペ、ピンセット、ペンライト、顕微鏡の使い方」をやりました。右手でルーペを持ち、目元に固定。左手でピンセットを持ち、ルースの表面を下にして掴み、手首を返してルーペに近づける。これがプロの見方なのだとか。最初はピントを合わせるのに四苦八苦しますが、慣れると見やすい。

 続いて「屈折計」。道具だけ見ると、理科の実験のようですね。屈折計は、写真右側手前です。




 屈折計で屈折率を測定する訳ですが、屈折率というのは、石に光が入る時の屈折の度合い。ダイヤモンドのように屈折率が高い程、輝きが増します。屈折には単屈折(SR)・複屈折(DR)とあり、光が入った時に二方向に分かれるのがDR。屈折率と光学性(SRかDRか)により、ある程度何の石かわかるのだとか。

 奥の偏光器のスイッチをつけて光を灯し、屈折計の蓋を開け、屈折液をつけたルースを載せて蓋を閉め、偏光レンズを覗くと目盛りがあり、ルースのすぐ下に緑のラインが見えます。これが屈折率。コランダム(ルビーやサファイア)だと、1.76から1.77を示します。ルースを縦・斜め・横と置き換えて、必ず3回測定するとの事。DRの場合、置き方により、また偏光レンズを回す事により、緑のラインが示す位置(屈折率)が変わります。

 さらに「偏光器」。下のレンズを回して一番暗いところで止め、その上に石を載せて、石を回してみます。明るくなったり色が変わればDR、変わらなければSR。

 そして、ダブリング(二重の線が見える)・多色性(2色鏡で見ると2色見える)があれば、DR確定。同じ赤色のルビー(DR)とスピネル(SR)は、とりあえずは2色鏡で見分けるのだとか。

 最後に、ルビーとゾイサイト(タンザナイト)を使って実習。屈折率を計り、SRかDRか判定します。両方とも正解でした。でも、ルビーが合成ルビーだという事は全くわかりませんでした。それは、今後やるのだとか。

「NOBU」宝石鑑別初級・2回目(08/02/01)

 まずは前回の復習から。写真奥が偏光器で、手前が屈折計。屈折率を計る時は2台連結させて使います。




 今日はさらに、屈折について。単屈折(SR)・複屈折(DR)の他に、異常複屈折(SRなのに偏光器では複屈折を示す)・結晶集合体(AGG)。結晶集合体というのは、小さな結晶からなる石で、ヒスイなど半透明の石のほとんどがこれ。

SRDR異常AGG
屈折計・目盛動かない動く
偏光器・下のレンズ上での石の色変わらない変わる変わる変わらない
偏光器・上のレンズを回した時の石の色明るくなる暗くなる明るくなる変わらない
ダブリング
多色性


 さらにDRの場合は、光軸(どんな角度で光が入っても屈折率が変わらない、単屈折になる箇所)があります。一軸性(U)は光軸が1方向のみ、二軸性(B)は2方向。UとBの見分け方は、偏光器の上で石が虹色に見える場所を探すのですが、これがなかなか難しい。

 ここまでわかると、鉱物一覧表の「光学性」の欄の「DR U+」とk「DR AGG B+」の意味がわかります。「B+」の+(ポジティブ)は、屈折計で見た時に目盛(屈折率)が動く際、屈折率の低い方が一定の場合。−(ネガティブ)は、屈折率の高い方が一定の場合。3回計測して、1.76・1.76・1.77だったら+だし、1.8・1.8・1.6だったら−。

「NOBU」宝石鑑別初級・3回目(08/02/06)

 生徒さんが1人増えました♪今日もまずは前回の復習から。サンプルの屈折率などを計ります。

 今日は天然石のインクルージョン(内包物)について。
  • フィンガープリント:指紋のような粒々
  • 二層:液体の中に結晶があるもの
  • 三層:液体の中に結晶と気泡があるもの(コロンビア産エメラルド)
  • ゼブラストライプ:シマウマのような模様(アメジストに多い)
  • 結晶:宝石の中に結晶(他の宝石)があるもの
  • 微小:結晶のうち、ルーペで見えないもの
  • 針状(ニードル):針のようなもの
  • ルチル:ニードルが交差しているもの
  • シルク:ルチルの小さいもの
  • リリーパット:CDみたいなもの(ペリドット)
  • チューブ:チューブ状のもの
  • ホールスティール:馬の尻尾状のもの(デマントイドガーネット)
  • フラクチャー:割れにくい方向に割れているもの
  • クリベージ:割れやすい方向に割れているもの
  • カラーゾーニング:色が変わっているもの
  • 液体:液体状のもの
  • カーボン:黒い点
 ルチルクォーツ(金色の針が入った水晶)は知っていました。でも、60度の角度のルチル入りの原石を綺麗にカットしたものがスタールビーやサファイア(3本線を重ねた星状の模様が出ている)だとは初耳。さらには、チューブインクルージョンの原石を綺麗にカットしたものがキャッツアイ(猫の目のような模様が出ている)というのも初耳。今まで「スタールビーとかキャッツアイって、どうやってできるのだろう」と不思議だったので、なんだか感激でした。

「NOBU」宝石鑑別初級・4回目(08/02/08)

 前回から顕微鏡でルースを見ていますが、結構目がチカチカします。さて、今日は合成ダイアモンドと合成コランダムについて。合成ダイアモンドは「鑑別は難しい」との説明のみ。

 合成コランダムには、
  • ベルヌイ法:カーブライン有り、インクルージョン無し
  • フラックス法:フラックスインクルージョン有り。フィンガープリントに似ているが、透明感が無い
 の2種類あります。さっそく顕微鏡で見比べ。……なんとなくしかわからない!ルーペで見たら、さっぱりわからない!!今はそんなものらしいです。

 オーダーしていたジュエリーができたというので、いつものお店へ。宝石鑑別の先生と、ここのスタッフさんはお知り合い。先生のところで宝石鑑別の勉強をしていると言ったら「GIA(宝石鑑別の学校、タイにもある)で少しだけご一緒した時期がある」とのこと。バンコク駐在妻世界はなんて狭いのだろうと思っていたけれど、バンコク日系ジュエリー業界も狭いんですね。

 「鑑別の練習をしてから、質のいい天然石を見ると、みんな偽物に見えない?」

 確かに。さっきまで「インクルージョンが無いのが合成」と習っていたのだから。最高級の天然石は、インクルージョンがほとんどないのです。

「NOBU」宝石鑑別初級・6回目(08/02/15)

  • 合成ダイアモンド
  • 合成コランダム
  • 合成スピネル
  • 合成エメラルド
  • 合成ガーネット
  • 合成ルチル
  • 合成オパール
  • 合成トルコ石
  • 合成クォーツ
 まで終了。ひたすら顕微鏡で石を見て、天然石との違いを見比べます。……なんだか鉱物オタクのような気がしてきました(笑)5・6回目で習った事で「へぇー」と思ったのは、
  • トルコ石:プラスチック製は表面に色々な粒が見える。「練り物」はトルコ石を砕いて固めたもの。
  • ひすい:タイ語で「ヨックパマー」がジェダイド、「ヨックタイワン」がネフライト、「ヨックガウリー」がプラスチック。ちなみにパマーがミャンマー、ガウリーは韓国の事。
 今日雑談の最中に「MBKの宝石屋は合成石も多く売っている」と聞きました。K14のゴールド地にダイヤを使っているもののセンターストーンだけ合成石、というのもあるのだとか。また、全てが全て合成ではなくちゃんと本物を使っているものもあるので、見分ける力が必要です。

 そう言えば会社の奥様に連れて行ってもらった宝石屋では、サファイアのペンダントトップが500Bで売っていたけれど、質の低いサファイア+周りはキュービックジルコニア+台はシルバーだったので、「安いから♪」と買うのは危険です。

 日本のお店でも、合成石のジュエリーを売っているお店があるのだとか。商品名に「天然○○」と書かれていない場合、安いものは、案外合成なのかもしれません。

 とりあえず、バンコクにお店を構えている日系宝石屋(SとかKとか)は大丈夫だそうです。

「NOBU」宝石鑑別初級・7回目(08/02/20)

 天然石・合成石の見分け方は終わり、今日から実習。ひたすら天然石を見て、何の石か鑑別します。

 今日、私が見たのはトルマリン。今までは、ピンクトルマリンとピンクサファイアの違いが分からなかったのに、顕微鏡で見ると一目瞭然。サファイアだとコランダム特有のインクルージョン(内包物)があるので、すぐに分かります。

 とは言え、ピンクトパーズとピンクトリマリンの違いは?と言われると、屈折率を測り、光軸性を確かめないと、よくわかりません。石の一覧表に屈折率が書かれているから、屈折率を測った段階でどの石か見当をつける事は可能なのですが、まだまだ難しい。

 実際の現場では、顕微鏡やら屈折計やら大きな機器は持っていけないので、ルーペや2色鏡で判断するそうです。講義もあと数回。宝石フェアで確実に見分けられるようになるといいな。

「NOBU」宝石鑑別初級・8回目(08/02/22)

 今日は、主要宝石の簡易鑑別方法について。
☆ダイアモンド

 ・息を吹きかけて、白く曇れば、代用石(ダイアは熱しやすく冷めやすい)
 ・裏から見てオレンジ色が見えれば、キュービックジルコニア
 ・輝きが少なければ、水晶や無色のサファイア・トパーズ・スピネル

☆ルビー&サファイア

 ・コランダム特有のインクルージョンを確認
 ・赤というより濃いピンク(スピネルはオレンジレッド、ガーネットは赤黒)
 ・合成石は最下部の色が抜けている

 左から、天然ルビー・合成ルビー・スピネル



☆エメラルド

 ・肉眼でインクルージョンがある(全くないものはグリーンベリル)
 ・合成石は濃い緑、アベンチュリンは藻が入ったような感じ

 右だけ天然、後は合成



 左上から、合成エメラルド・天然エメラルド・アベンチュリン・アベンチュリン
 左下から、グリーンクォーツ・グリーンクォーツ・グリーントルマリン



☆ヒスイ

 ・下からペンライトで光りを当てて判断
 ・もわ〜としたインクルージョン
 ・染めは染めているところが浮き出る、カルセドニーはつまった感じ、
  プラスチックはどこか透き通ってる、クリソプレイズはもわ〜としたものがない

 左上から、天然ヒスイ・染めヒスイ・染めカルセドニー・プラスチック
 左下から、アベンチュリン・クリソプレイズ・クリソプレイズ



 天然ヒスイと染めカルセドニーの違いがわかりません(涙)
        

「NOBU」宝石鑑別初級・9回目(08/03/05)

 在タイ最後の習い事、宝石鑑別教室も、残すところ2回となりました。
 今日はまず、この前の宝石フェアについて。最近の出品傾向について教えてもらいました。

・$1のルビー

 $1/ctのルビーが多く出店されていたそうです。私が最初に見せてもらったカラーサファイアが$8/ct。だから、もっと高いルビーが$1なんて、通常はありえない。

 これは「グラスフィールド」と呼ばれるもので、アフリカ産ルビーに鉛ガラスを埋め込んだものだとか。鑑定機関に出すと「天然ルビー(処理石)」と鑑定されるそうで、合成石とはまたちょっと違う。バンコク駐在妻の方で「安いから買っちゃった」という人は要注意。タイ人曰く、水銀が含まれているので危険だそうですよ。

・$2のサファイア

 「ディフュージョン」と呼ばれるもので、アフリカ産のサファイアに薬をかけて焼くと、表面だけが青くなるのだとか。

 安くていいものを探したいけれど、安すぎるといいものはありません。「タイはルビーとサファイアの集積地なので安い」という言葉に騙されず、ちゃんとしたところで買いましょう♪



 今日は、今までの復習を兼ねて、ひたすらルースの判定。最初に、インドで買ったサファイアのルースを見る事にしました。

 屈折率1.76〜1.77、DR。よし、コランダム確定。
 顕微鏡を覗くと、フィンガープリントらしきものが見える。ベルヌイ法の合成石の証であるカーブラインは見えない。

 それでも、練習で見てきた石に比べて内包物も少ないのでもしや合成石?という一抹の不安はあったけれど、先生も心配になったのか見てくれたら、正真正銘のサファイアでした♪

 鑑別の依頼を受けた時「おばあちゃんの形見」など大事なものがニセモノだった場合、相手になかなか言いにくいそうです。知らぬが仏、とは、まさにこのことなのでしょう。

「NOBU」宝石鑑別・サファイア&ルビー編 (08/03/06)

 明日で初級コースが終了です。次のコースは毎回色々な石について深く掘り下げて学ぶのですが、私は時間切れで受講できず。「せめてコランダム(サファイア&ルビー)の回だけでも受けたいな〜」と言ってみたところ、参加できることになりました!先生ありがとう〜。
☆ルビー
 左から、スリランカ産・タイ産・ミャンマー産



 ミャンマー産:ピジョンブラッドと呼ばれる鮮やかな赤、60万円/ct
 タイ産・パイリン(カンボジア)産:ビーフブラッドと呼ばれる黒味のある赤、40万円/ct
 スリランカ産:淡い明るい赤(ピンクっぽい)、35万円/ct
 
 マダガスカル産:ミャンマー産に似ている、35万円/ct
 アフリカ産:低品質、500円/ct

☆サファイア
 左上から、ミャンマー産・タイ産・スリランカ産・オーストラリア産



 カシミール(インド)産:コーンフラワーブルーと呼ばれる最高級品、200万円/ct
 ミャンマー産:ロイヤルブルーと呼ばれる濃色の青、60万円/ct
 マダガスカル産:ミャンマー産に近い色、50万円/ct

 タイ産・パイリン産:やや黒味かかった青、40万円/ct
 スリランカ産:淡色気味の青(水色っぽい)、35万円/ct
 オーストラリア産:黒味の青、1000円/ct
 ルビー・サファイアは、99%が加熱処理を行っています。

 タイ産の原石は黒味がかっているので、加熱し、ゆっくり結晶化させて黒味を減らします。だから、ルビーもサファイアも黒味がかっています。

 スリランカ産はルチルを含む白っぽい原石なので、加熱し、インクルージョンを溶かして急に冷やします。だから、ルビーもサファイアも淡い色が多く、色帯という色の濃淡が見えます。

 ミャンマー産は綺麗な原石が多いので、あまり加熱しなくていいそうです。非加熱ルビーはほとんどミャンマー産なのでしょうか。

 こう見てみると、ピジョンブラッドのルビーは本当に綺麗です。写真ではわかりにくいけれど。

 「タイはルビーとサファイアが安い」とよく言うけれど、黒味がかっているので私はあまり好きではありませんでした。でも、タイはタイ産のルビー・サファイアが安いだけではなく、ルビー・サファイアの集積地なので、各地のルビー・サファイアが他国よりは安く手に入るのです。

 とは言え、「処理石」と呼ばれるものを多く出回っています。
 ディフュージョン:薬品を塗って焼くと、表面が青くなる(サファイアのみ)
 グラスフィル:鉛ガラスの中で煮て、割れを埋める
 バルクディフュージョン:ベリリウムを入れて焼くとオレンジになる
 最後の方法だと、イエローサファイアを焼いてオレンジサファイアにしたり、ピンクサファイアを焼いてパパラチアになるのだそうです。パパラチアというのは、オレンジ+ピンク+赤の配合が絶妙なバランスで蓮の色になったもので、ルビー・ブルーサファイアの次に高価なサファイア。私がサファイア好きになったのは、宝石の本でパパラチアを見てからでした。そのパパラチアも人工的な処理で作れるとは、ショック。

 結局ルースは、旅先の土産物屋や宝石屋で買うと合成石や処理石である確立が高いので、バンコクの宝石フェアで買うのが一番安くて安全だ、ということでした。前の日記に書いたように、バンコクの宝石フェアでもディフュージョンのルースは売っていますが、聞けばちゃんと教えてくれるとのこと。

 私達が何も知らないで買ってしまうのはしょうがないとして、何も知らないバイヤーさんが買って業者に流したり、テレビショッピングなどで安い石を使って「お買い得!」と売りつけたりする可能性もあるそうなので、これからジュエリーを買おうと思っている方は気をつけましょう。

 ちなみに、宝石フェアではワゴンセールと大粒のルース以外は1粒で買うのが難しい(もしくはかなり高額になる)のですが、私がこの前買った「SWD」は1粒でも買える、と先生もオススメでした。シーロムの、ホリデインホテルの向かいにあるそうです。

 宝石フェアで買う時も迷ったのですが、ここは大きさがカラットではなくmm表示。オーバル(小判型)だと、5×4が0.4ct、7×5が1ct。宝石フェアには行けなかったけれど、ルースを見てみたい方。ぜひ行ってみて下さい。



 おまけ。以前「サファイアの原石を見てみたい」と言ったら、「袋の中から好きなものを持って行っていいよ」とプレゼントしてくれました。スピネルの原石もあったので(サファイアと同じ鉱山から取れるから?)、スピネルもいくつかもらってきました。

 一番下がサファイア。上のスピネルは原石でも綺麗ですね〜。

「NOBU」宝石鑑別初級・10回目(08/03/07)

 昨日の特別編の内容とほぼ一緒でした。

 最後なので、いくつか質問。
  • ブルートパーズ:無色のトパーズに放射線処理、天然を見極める事は不可
  • アクアマリン:元は緑青、日焼けする、100%加熱処理
  • ダイア:ベルギー(高い)・イスラエル&インド(安い)、日本の御徒町とタイの値段変わらず
 結局タイは、ルビーとサファイアがお買い得、ということなのでした。