日タイ修好120周年記念コンサート「第九」・2007年

8月19日・1回目

 旦那が日曜にバイオリンを始めたので、土曜日は一緒に出かけたり何かをやる事が多くなり、バンコク混声合唱団の練習はしばらくお休みすることに。そろそろ歌いたいな……と思い始めた時に見たのが、日本人会のチラシでした。
『急募!ベートーベン「第9」合唱参加者募集
 日タイ修好120周年記念コンサートであなたも一緒に「第9」を歌いませんか?』
 泰日協会主催(後援:日本人会、日本人商工会議所)の、日タイ合同フレンドシップコンサート。なんとBSO(バンコクシンフォニーオーケストラ)を中心とする60名規模の交響楽団&4名のプロのソリストと共に、タイ文化センターのメインホールで歌えるのです。

 おまけに練習は日曜日。チラシが入ってきたのが6日で、パート分けは5日に終わっていたけれど、練習は19日からと言うので即決即申し込み。

 という訳で、本日練習に行ってきました。総勢130名、日本人60名、タイ人その他70名。B混の皆様とも久しぶりにお会いし「練習にも来て!!」と言われてしまいました〜。

 指導はタイ人の先生。どうやら有名な方らしい。5分ほど発声練習をしただけで、即練習。最初は「ラ」で。知っている曲だから大丈夫だろうと思っていたら、「ハレルヤ」よりも高音部が続くんですね。歌うのは半年振りなので、高音のラやシが出ません(涙)。「初心者でも大丈夫」と書いてあったけれど、皆さん経験者なのか、よく声が通ります。

 少し歌詞をつけて歌ってみたけれど、まぁ、初回だからこんなものでしょう。人数が多いから、ピタリと揃うと鳥肌が立つくらい感激しそうな予感がします。とりあえず、家でも発声練習をしよう……。

 余談ですが、日本で第9を歌いたい時はこちら。案外参加費が高いんですね……。

9月16日・5回目

 今日は、練習5回目。私は2週お休みしてしまったので、3回目です。参加者が、日本人75名・タイ人他で85名、合計160名に達したとか。

 ベイスポ等にも募集のお知らせが載ったのでご存知の方も多いと思いますが、指揮のチャルニー先生は、去年の国王即位60周年の音楽の総指揮も担当したチュラロンコン大学準教授で著名な音楽家。ピアニストの加藤尚子さんは、チャルニー先生と様々な演奏会でコンビを組むだけではなく素晴らしい経歴の持ち主。さらには、チュラロンコン大学のドイツ語教授が直々に発音伝授。

 チャルニー先生の指導方法は、本当に面白く楽しい。最初の発声練習も「ほっほっほー」とゴリラのような泣きまねをしたり、「ハッピーな感じで!」「根の生えた木になったつもりで!」などイメージ重視。指導時は英語だけど、簡単な英語なのでわかりやすい。互いに肩もみマッサージを行うのも重要。マッサージ後はリラックスして、声の通りが良くなるのです。

 さて、練習。お休みしていた間に音取りは終わったらしく、部分部分通しで歌ってみました。ピアノをやっているので初見でも歌えますが、曲の最後の方はテンポが急に速くなったり遅くなったり、ついていけない〜。おまけに、やっぱり高音部のラが出ない〜。やはり、何事も定期的な練習が必須ですね。

 どのパートもまだ完璧という訳ではありませんが(中にはセミプロ級に上手な人もいてびっくり!)、たまに完璧に声が揃うと、鳥肌が立ちそうなくらいに素晴らしい。これでBSOのオケをバックに歌ったら、もっと鳥肌が立つのだろうな。

10月14日・9回目

 ようやくオケ合わせ。BSO(バンコクシンフォニーオーケストラ)の方の演奏に合わせて歌います。オケと一緒に歌うのは人生初なので、楽しみ♪

 いざ、歌ってみたら……。

 さすがオケ!凄いぞオケ!

 オケに合わせて歌うと、なんだか歌が上手くなったような気すらしてきます。さらに、ベートーヴェンの曲はハイテンションなものが多いのですが、「第九」のラストは別格。さすが年末にふさわしい曲。

 とは言え、1918年6月1日に徳島県の捕虜収容所で、ドイツ兵捕虜により演奏されたのが初演。年末に歌われるようになったのは……

『1937年にヨーゼフ・ローゼンシュトックが新交響楽団(現在のNHK交響楽団)の音楽総監督に就任した際、「ドイツでは習慣として大晦日に第九を演奏している」と紹介し、年末の演奏が始まった。日本で年末に第九が頻繁に演奏されるようになった背景には、戦後まもない1940年代後半、オーケストラの収入が少なくて、楽団員の年末年始の生活に困る現状を改善したいと、合唱団も含めて演奏に参加するメンバーが多く、しかも当時(クラシックの演奏の中では)「必ず(客が)入る曲目」であった第九を日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)が年末に演奏するようになり、それを定例としたことが発端とされる。』(from Wikipedia)

 だとか。1回合唱に参加すると、毎年ずっと参加したくなるような曲です。

10月18日・前日リハ

 昨晩も、今夜も、21時まで「第九」の練習。



 今日は、タイカルチャーセンター大ホールでのリハーサル。舞台で歌うのは今年の 3月以来久しぶり。さすがバンコク一?のホール、声が、音が、よく響きます。オー ケストラとの距離が練習の時以上に近いので、オケの音に釣られないように歌わなく ちゃいけないけれど。

 明日来て下さる方、楽しみにしていて下さい!素晴らしい夜になる事、間違いなし。

10月19日・本番

 今日は15時半に、タイカルチャーセンター集合。

 「プルックサーラーチャー」を練習してから「第九」。ついこの前知ったのですが、「第九」の合唱付きは第四楽章で、第一楽章から第三楽章もちゃんとあるのです。今日、初めて第一楽章から第三楽章も聞きましたが、さすがベートーヴェン。

 あっという間に17時になり、用意されたお弁当(タイ航空のケータリング)を食べて、着替えてから、18時に観客席へ。開始は予定より30分遅れの18時半。日本人学校の生徒、タイの学校の生徒、最後は両者混合の合唱を聞きました。

 19時半に休憩が入り、ちょっと友達のところへ顔を出してから、いざ舞台裏へ。舞台に出る順番に並びます。舞台の並びの順番は、実は、パートごとに右から左への背の順でした。だから隣はタイ人だったのですが、おかげでタイ語でお話する事ができました。「お名前は?」「第九は初めて?」「ちょっと緊張しているよー」など、簡単なやりとりだったけれど、ちゃんと通じたのが嬉しかった。

 20時に、いざ舞台へ。3月のプリディーパノムヨン劇場と違い、さすが大ホール。観客数も違いますね。目の前にオケがいたので、観客席を気にせず、それほど緊張はしませんでした。

 第四楽章が始まるまで座って聞いていたわけですが、思い返せば、生オーケストラの演奏を聞くのは初体験。高校の時に市民会館で市民オケの演奏は聞いたような気がするけれどあまり覚えていないし、都を代表するようなオケの演奏はとにかく初めて。それもなんと、オケの後ろ!オケのリアルな音が聞こえ、指揮者の表情もばっちり見える特等席でした♪

 第四楽章の演奏が始まり、立ち上がって歌い終わるまでの十数分。久しぶりに全力発揮しました。


「第九」の音源はこちら。

 歌い終わった後の、観客のみなさんからの拍手。凄く凄く嬉しかったです。思わず隣のタイ人の子と一緒に写真を撮ったりと、気分はまるでSE時代のシステム本稼動直後の「終わった!これから本稼動打ち上げ行くか〜!」というような久しぶりの達成感。それにしても、たった2ヶ月間でこんなにまとまるとは思いませんでした。

 舞台から降りて着替えたところで、皆が連絡を取り出したのか携帯が繋がらず、旦那を探してあたふたしていましたが、ようやくロビーで合流。みんな楽しんでくれたようで良かったです。お花まで頂き、どうも有難うございました!

 この日記を読んでくれている方で参加された方、見に来てくれた方。お疲れさまでした&有難うございました♪